通学に使用する自転車選びは、実用性を重視して選ぶことをおすすめします。しかし、実用性だけでなく安全性も考慮した自転車を選びたい方もいるでしょう。
本記事では、中学生・高校生におすすめの自転車の選び方をご紹介します。
中学生・高校生におすすめの自転車のタイプ
中学生・高校生におすすめの自転車は、通学用を視野に入れて選ぶことをおすすめします。また、学校によっては自転車の色や機能面にルールを設けているところもあります。自転車を購入する前に、必ず学校に確認するようにしましょう。
通学や部活動での使用を考慮したモデル
自転車は、デザイン性を重視したものから実用性を重視したモデルまで様々です。通学用の自転車は、耐久性や安全性も考え選ぶことをおすすめします。
男女別の人気ブランドと特徴
男女別で人気のある自転車のブランドと特徴を紹介します。
男子中学生・高校生に人気のブランド
BRIDGESTONE(ブリヂストン) | 通学向け自転車として不動の人気と信頼がある自転車。タイヤメーカーならではの安全性の高さ、快適走行、耐久性もバッチリ。 |
Arvita(アルヴィータ) | サビに強いパーツと耐パンクタイヤを装備していて、男女ともに人気の自転車。 |
サカモトテクノ | 通学用のシティサイクルからスポーツタイプなど様々な自転車があります。 |
女子中学生・高校生に人気のブランド
自転車のブランド | 特徴 |
BRIDGESTONE(ブリヂストン)】 | 通学向け自転車として不動の人気と信頼がある自転車。タイヤメーカーならではの安全性の高さ、快適走行、耐久性もバッチリ。 |
EASTBOY(イーストボーイ) | デザインを重視しつつも「自転車安全基準」に適合しているBBA認証付きの自転車。 |
Arvita(アルヴィータ) | サビに強いパーツと耐パンクタイヤを装備していて、男女ともに人気の自転車。 |
実用性を重視した自転車の基本的な特徴
通学に使用する自転車は、毎日使用することを考え実用性も重視することをおすすめします。以下の章で3つのポイントを参考にしてください。
荷物をしっかりと運べる収納スペース
中学生や高校生になると教科書の量や部活動で荷物が増えるため、しっかりと荷物を運べる、カゴ付きのものを選びましょう。荷物が増えた時に、ハンドルにかけたり、手で持たなければなりません。荷物をハンドルにかけた状態で、万が一タイヤに絡まってしまうと事故に繋がる可能性も考えられるため、収納スペース付きの自転車を購入しましょう。
夜間の安全運転をサポートするライト・リフレクター
夜間に自転車を運転する際は、自転車にテールライト、もしくは、リフレクターを取り付けることが道路交通法で義務付けられています。車から気づいてもらうためにも、ライトやリフレクターを必ずつけて、万が一の事故を防ぎましょう。
軽量で持ち運びやすいフレーム材質
自転車の車体自体が重いと、駐車の際に重くて運ぶことに苦労するかもしれません。駅にある2段式の駐輪場では、自転車を持ち上げる必要もあるため、持ち運びやすいフレームを選んでおくといいでしょう。
中学生・高校生の成長に合わせた自転車のサイズ選び
通学用の自転車は、お子さんの成長に合わせて選ぶようにしましょう。以下の2つのポイントを参考にしてください。
体型や身長別の最適なサイズの選び方
自転車は体型や身長に合わせて選ぶようにしましょう。お子さんに合った自転車を選ぶ事で転倒防止につながり、事故の防止にも繋がります。
以下は、身長別の目安です。
インチ | 身長の目安 |
24インチ | 約135㎝~165㎝ |
26インチ | 約140㎝~170㎝ |
27インチ | 約150㎝~180㎝ |
あくまでも目安のため、お子さんに合った自転車を選ぶためにも、必ず試乗しましょう。
自転車のサイズ調整のポイント
身長が伸びた際に対応できる、サドルの高さを変更できる自転車を選びましょう。また、サドルの高さを変更する際には、ハンドルの高さも変更し、自転車が運転しやすいように調整することをおすすめします。
自転車のメンテナンスと安全性
通学用の自転車は毎日使用するため、日頃のメンテナンスが必要です。メンテナンスを行うことで、自転車の不備やタイヤのパンクを防ぐことができ、事故防止にも繋がります。
定期的な点検・整備の重要性
自転車を安全に使用するためにも定期的な点検をおすすめします。タイヤの空気がしっかり入っているか、チェーンが錆びていないかしっかり確認しましょう。メンテナンスを怠ると事故に繋がってしまう可能性があります。日頃から自転車が安全な状態で使用できるか確認してください。
雨天時や冬季の自転車のケア方法
冬の時期は特に自転車の運転に注意しましょう。道路が凍結してしまう恐れがあり、走行するのは大変危険です。また、錠、ブレーキやワイヤー部分などが凍結し、サビの原因にもなります。
以下は自転車を安全に使用するためのメンテナンスのポイントです。
- 雨、雪や結露の影響を避けるために、屋内で保管する。
- 自転車カバーを被せて保管する。
- チェーンやタイヤが錆びないように、錆止めスプレーでケアを行う
交通事故と保険:中学生・高校生の安全を守るために
自転車事故で最も多いのが、通学中の事故です。自転車事故は、お子さんが被害者になることもあれば、加害者になることもあります。お子さんを守るためにも保護者の方が事故のリスクや対策を理解しておくことをおすすめします。
中学生・高校生が自転車で事故に巻き込まれるリスク
通学中の事故が近年増えており、特に中高生の自転車事故が多発しています。その原因は、自転車を運転しながらスマホを使用したり、イヤホンで音楽を聴きながら走行しているからです。この場合、周りの音が聞こえずらく、視界も狭くなるため近くにいる歩行者に気づかず事故を起こしてしまう可能性があります。
実際に、通学中に事故を起こしてしまい、加害者になったケースが発生しています。
裁判所・年 | 事故の概要 | 賠償金額 |
さいたま地裁 平成14年2月 | 男子高校生が朝、自転車で歩道から交差点に無理に進入し、女性の保険勧誘員(60歳)が運転する自転車と衝突し、保険勧誘員は頭蓋骨骨折を負い9日後に死亡した。 | 3,138万円 |
東京地裁 平成17年7月 | 男子高校生が朝、赤信号で交差点の横断歩道を走行中、旋盤工(62歳)の男性が運転するオートバイと衝突し、旋盤工は頭蓋内損傷で13日後に死亡した。 | 4,043万円 |
東京地裁 平成20年6月 | 自転車運転中の男子高校生が車道を斜めに横断し、対向車線を自転車で直進してきた24歳会社員男性と衝突し、会社員は言語機能の喪失等重大な障害が残った。 | 9,266万円 |
このように、自転車でも加害者になる可能性があり、死亡事故や後遺障害などに繋がる可能性もあります。常日ごろから、自転車を運転する際は、事故の可能性があることを認識しましょう。
事故時の対応と保険の役割
万が一お子さんが事故に巻き込まれた時のことを想定し、ご家族で事故時の対応を考えておきましょう。事故を起こした際には以下を参考にしてください。
- 軽傷、重傷に関わらず、警察に連絡をする
- 事故の相手やお子さんが怪我をしている場合、救急車をよぶ
- お相手がいる場合、連絡先を交換しておく
- 通っている学校に連絡を入れる
自転車事故を起こした際にお子さんを守ってくれる自転車保険に加入しているか確認しておきましょう。上記の章でお伝えしたとおり、自転車事故で加害者になり損害賠償が発生する場合があります。
保険の選び方とおすすめのプラン
自転車保険には下記のようにプランが多数あります。お子さんが被害者、加害者になった時にもしっかり守ってくれる保険を選びましょう。
他人を怪我させてしまった時、万が一死亡させてしまった時の補償 | 他人の物に傷をつけてしまった時の補償 | 自分自身の怪我の補償 | 自分自身の物を傷つけてしまった時の補償 | 特徴 | |
プランA | ⚫︎※ | ⚫︎※ | 相手の怪我や物を壊してしまった時に補償してくれます。 | ||
プラン B | ⚫︎※ | ⚫︎※ | ⚫︎ | 相手の怪我や物を壊してしまった時の補償と自身の怪我を補償してくれます。お子さんの怪我まで補償したい場合は、このプランに加入しましょう。 | |
プラン C | ⚫︎※ | ⚫︎※ | ⚫︎ | ⚫︎ | 相手、自身の怪我と物への補償です。 |
自転車保険の補償内容に関しては保険会社によって大きく違いはありません。しかし、補償される金額は保険会社によって変わってくるため、万が一の事故に備えてしっかりカバーできるような保険を選ぶことをおすすめします。
まとめ:実用性を重視した中学生・高校生の自転車選びのポイント
通学用の自転車選びは、実用性を重視することで安全にも繋がり、事故を防止することができます。万が一の自転車事故に備えるためにも、お子さんに合った自転車を選びましょう。また、自転車事故に備えるには、自転車保険に加入することをおすすめします。
もし相手を死亡させてしまったり、後遺障害が残ったりした場合、多額の損害賠償が発生します。また、自身の怪我の治療費や入院費がかかるかもしれません。
万が一事故を起こしてしまった際に、守ってくれるのは自転車保険です。将来を台無しにしないためにも、自転車でこれから通学する際は必ず入っておきましょう。
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