学校への通学方法は?通学の種類とリスクを解説

学校への通学方法は、高校生、中学生によって様々です。どんな通学方法があるのか、どんなリスクがあるのかも知っておくことで、通学の際に必要な備えも知ることができます。

本記事では、通学手段の種類や通学の際のリスクを解説します。

主要な通学方法とその割合

主要な通学方法として以下の4つがあります。

  • 徒歩
  • 自転車
  • 電車・バス
  • 車での送迎

全国の中学生・高校生の男女600人にインターネットで調査した結果を紹介します。

それぞれの割合と特徴を見てみましょう。

徒歩

徒歩で通学している方の割合は、中学生が77.7%、高校生が46.7%となっています。

高校になると徒歩で通える範囲の高校に通う方が少ないためか、このような結果になっています。

自転車

自転車で通学している方の割合は、中学生が20.3%、高校生が52.7%となっています。

都道府県によって違いますが、高校生になると自宅から離れた場所の高校を選ぶからか、自転車に乗って通っている割合がとても多い傾向となっています。

電車・バス

電車・バスで通学している方の割合は、中学生が11.0%、高校生が45.3%となっています。

首都圏や都市エリアは電車、バスを利用して通学している方が多いようです。

車での送迎

車での送迎で通学している方の割合は、中学生が3%、高校生が14.0%となっています。

こちらは最も低い数字でしたが、特に東北地方・北陸地方が高い数字となっていました。

平均的な通学時間

平均的な通学時間は、NHK放送文化研究所が2021年5月に発表した2020年国民生活時間調査をもとに紹介します。

中学生

中学生の場合は、平均51分となっています。小学校に比べて、学区内から離れている場合があるため通学時間も長くなるかもしれません。

高校生

中学生の場合は、平均1時間21分となっています。中学校と違い、将来を見据えて希望する高校に通いたい子も多いためか、通学時間が長くなっているようです。

また、自転車だけでなく、電車やバスなどの公共交通機関を使って通う子も多いため通学時間が長いと考えられます。

通学中は事故の加害者になる可能性も

通学中の事故が近年増えており、特に中高生の自転車事故が多発しています。その原因は、自転車を運転しながらスマホを使用したり、イヤホンで音楽を聴きながら走行しているからです。この場合、周りの音が聞こえずらく、視界も狭くなるため近くにいる歩行者に気づかず事故を起こしてしまう可能性があります。

実際に、通学中に事故を起こしてしまい、加害者になったケースが発生しています。

裁判所・年事故の概要賠償金額
さいたま地裁
平成14年2月
男子高校生が朝、自転車で歩道から交差点に無理に進入し、女性の保険勧誘員(60歳)が運転する自転車と衝突し、保険勧誘員は頭蓋骨骨折を負い9日後に死亡した。3,138万円
名古屋地裁
平成14年9月
男子中学生が夜間無灯火で自転車を走行中、対面歩行の女性(75歳)と衝突し、女性には重大な障害(後遺障害2級)が残った。3,124万円
東京地裁
平成17年9月
男子高校生が朝、赤信号で交差点の横断歩道を走行中、旋盤工(62歳)の男性が運転するオートバイと衝突し、旋盤工は頭蓋内損傷で13日後に死亡した。4,043万円

このように、自転車でも加害者になる可能性があり、死亡事故や後遺障害などに繋がる可能性もあります。常日ごろから、自転車を運転する際は、事故の可能性があることを認識しましょう。

通学する際の事故のリスクに備えよう

自転車は、免許不要で誰でも気軽に乗ることができるため、通学にも自転車を利用する人が多いでしょう。実際に通学している方の6割が自転車を利用していることも本記事内で紹介しました。

通学中の事故の発生も多いため、最近では事故に備えるためにヘルメットの着用や自転車保険の加入が義務化されている地域も増えています。万が一事故が起きた際に、加害者になっても、被害者になっても将来が台無しになってしまう可能性があります。

そのためにも、自転車保険で事故に備えたり、ヘルメットを着用して怪我のリスクに備えておきましょう。

万が一事故に備えて自転車保険に加入しよう

通学中の事故は、徒歩、自転車だけに限らず、バスや電車でも気をつけておかなければなりません。特に、自転車事故は被害者だけではなく、加害者になる可能性も大いにあります。もし相手を死亡させてしまったり、後遺障害が残ったりした場合、多額の損害賠償が発生します。また、自身の怪我の治療費や入院費がかかるかもしれません。

万が一事故を起こしてしまった際に、守ってくれるのは自転車保険です。将来を台無しにしないためにも、自転車でこれから通学する際は必ず入っておきましょう。

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