キャンプや釣り、登山は、自然の中で過ごす楽しさを味わえる一方で、普段の生活とは違う環境に身を置くことになります。天候の急変や足元の悪さ、思わぬケガなど、街中ではあまり意識しないトラブルが起こることもあります。
だからこそ、出かける前には天気や現地の状況、必要な装備、緊急時の連絡手段などを確認しておくことが大切です。「近場だから」「何度も行っている場所だから」と油断せず、基本的な準備をしておきましょう。
また、万一のケガやトラブルに備えて、普段加入している保険の補償内容を確認しておくことも一つの方法です。
この記事では、キャンプ・釣り・登山へ出かける前に確認しておきたいポイントを、事故やトラブルへの備えとあわせてわかりやすく解説します。
1.アウトドアではどんな事故やトラブルが起こる?
キャンプ・釣り・登山では、それぞれ注意したいポイントが異なります。まずは、どのような事故やトラブルが起こりやすいのかを知っておきましょう。
1-1.転倒・転落・やけどなどのケガ
アウトドアでは、足場の悪さや道具の扱いによってケガをすることがあります。
登山では、濡れた岩や木の根で足を滑らせたり、斜面でバランスを崩したりすることがあります。キャンプでは、焚き火やバーナーによるやけど、ペグやロープにつまずいて転倒するケースも考えられます。
釣りでは、濡れた岩場や堤防で足を滑らせたり、釣り針が手や体に刺さったりすることがあります。特に水辺では、転倒がそのまま転落につながることもあるため、ライフジャケットの着用など事前の備えが大切です。
1-2.天候の急変や体調不良
自然の中では、出発時には晴れていても、途中で天候が大きく変わることがあります。
山では急に雨や風が強くなったり、気温が下がったりすることがあります。夏場のキャンプや釣りでは熱中症、寒い時期の登山や水辺では低体温にも注意が必要です。
天気予報だけでなく、当日の気温や風の強さも確認し、雨具や防寒着、水分などを準備しておきましょう。体調が悪いときは、予定を変更したり中止したりする判断も必要です。
1-3.道迷いや帰れなくなるトラブル
登山や山間部でのキャンプ・釣りでは、道に迷ったり、日没までに戻れなくなったりすることもあります。
「何度も来ている場所だから大丈夫」と思っていても、霧や雨で景色が変わったり、暗くなって道がわかりにくくなったりすることがあります。また、スマートフォンの電池切れや圏外によって、地図や連絡手段が使えなくなる可能性もあります。
行き先やルート、帰宅予定時刻を家族などに伝えておき、必要に応じて地図やライト、モバイルバッテリーなども準備しておきましょう。
2.出発前に天気と現地の状況を確認は必須
アウトドアでは、天候や現地の状況によって安全性が大きく変わります。出発前には、目的地周辺の天気や気温、風の強さなどを確認しておきましょう。
特に登山では、ふもとは晴れていても山の上では天候が崩れていることがあります。キャンプや釣りでも、強風や大雨によって安全に活動できなくなる場合があります。
川や湖の近くへ出かける場合は、現在地だけでなく上流地域の雨にも注意が必要です。自分がいる場所では雨が降っていなくても、上流で大雨が降ると急に水位が上がることがあります。
また、天気だけでなく、登山道やキャンプ場、釣り場などの最新情報も確認しておきましょう。大雨や土砂崩れなどの影響で通行止めになっていたり、施設が臨時休業していたりすることもあります。
予定を立てたからといって、必ずその日に行かなければならないわけではありません。天候や現地の状況に不安がある場合は、予定を変更したり中止したりすることも大切な安全対策です。
3.行き先と予定を家族などに伝えておく
アウトドアでは、万一トラブルが起きたときに、周囲の人が「どこにいるのかわからない」という状態を避けることが大切です。出発前に、行き先や帰宅予定を家族などへ共有しておきましょう。
3-1.どこへ行くのかを共有する
キャンプ場や釣り場、登山する山の名前だけでなく、できるだけ具体的な場所や予定しているルートまで伝えておくと安心です。
特に登山では、予定していたルートから外れて道に迷った場合や、ケガなどで動けなくなった場合、行き先の情報が捜索の手がかりになることがあります。
登山届を提出できる山域では、ルートや同行者、予定日程などを記載して提出しておきましょう。また、キャンプや釣りでも、人の少ない場所へ出かける場合は、場所がわかる地図や施設名を家族と共有しておくとよいでしょう。
3-2.帰宅予定時刻も伝えておく
行き先だけでなく、「何時ごろ帰る予定なのか」も伝えておきます。
「夕方には帰る」といった曖昧な伝え方よりも、「18時ごろまでには帰宅する」など、ある程度具体的な時刻を決めておくほうが、異変に気づきやすくなります。
予定より遅くなる場合は、連絡できる状況であれば早めに家族へ知らせましょう。
また、複数人で出かける場合は、同行者の連絡先も共有しておくと安心です。万一自分と連絡が取れなくなったときでも、家族が状況を確認しやすくなります。
4.必要な装備と持ち物は念入りに確認
アウトドアでは、ちょっとした忘れ物が大きなトラブルにつながることがあります。行き先や季節、活動内容に合わせて、必要な装備を出発前に確認しておきましょう。
4-1.キャンプで確認したいもの
キャンプでは、テントや寝具などの基本的な道具だけでなく、天候の変化やケガに備えた準備も必要です。
雨具や防寒着、救急用品、ライト、モバイルバッテリーなどを用意しておきましょう。夜になると周囲が暗くなるため、懐中電灯やヘッドライトがあると安心です。
また、焚き火やバーナーを使用する場合は、火の取り扱いにも注意が必要です。燃えやすい物を近くに置かず、使用後は完全に消火したことを確認しましょう。
4-2.釣りで確認したいもの
釣りでは、水辺での転落に備えることが重要です。堤防や川、湖などでは、ライフジャケットを着用し、滑りにくい靴を選びましょう。
釣り針や魚のヒレなどでケガをすることもあるため、救急用品も準備しておくと安心です。また、早朝や夕方に釣りをする場合は、ライトも忘れないようにしましょう。
海釣りの場合は、天気だけでなく波や風の状況も確認し、無理をしないことが大切です。
4-3.登山で確認したいもの
登山では、登山靴や雨具、防寒着、水分、食料、地図、ライトなど、行動中に必要となる装備を準備します。
「数時間で戻る予定だから」と最低限の装備だけで出かけると、天候の急変や道迷いによって帰宅が遅れた場合に困ることがあります。
季節や標高によって気温は大きく変わるため、防寒着や雨具は天気予報にかかわらず用意しておくと安心です。また、スマートフォンを地図や連絡手段として使う場合は、モバイルバッテリーも持っておきましょう。
5.スマートフォンだけに頼らない準備をする
アウトドアでは、スマートフォンが地図や連絡手段として役立ちます。しかし、山間部や人里離れた場所では電波が入らなかったり、長時間の使用でバッテリーが切れたりすることもあります。
特に、地図アプリやGPS、写真撮影を頻繁に使うと、想像以上にバッテリーを消耗することがあります。モバイルバッテリーを用意し、出発前に十分に充電しておきましょう。
また、スマートフォンが使えなくなった場合に備えて、必要な情報を別の方法でも確認できるようにしておくと安心です。たとえば、紙の地図を用意する、家族や同行者の電話番号をメモしておく、目的地までのルートを事前に確認しておくといった準備があります。
「スマートフォンがあるから大丈夫」と考えるのではなく、使えない状況も想定しておくことが、アウトドアでは大切です。
6.自分がケガをする以外のトラブルも考えておこう
アウトドアでは、自分自身のケガだけでなく、他人にケガをさせたり、持ち物を壊したりするトラブルが起こることもあります。どのようなケースが考えられるのか、事前にイメージしておきましょう。
6-1.他人にケガをさせてしまう
釣り針が周囲の人に当たったり、キャンプ用品を倒して他人にケガをさせたりすることがあります。
特に、混雑したキャンプ場や釣り場では、周囲との距離を十分に取り、道具を使う際は近くに人がいないか確認することが大切です。
また、子どもと一緒に出かける場合は、火や刃物、釣り道具などを扱う場面で目を離さないようにしましょう。
6-2.他人の物を壊してしまう
キャンプ場や宿泊施設の設備を誤って壊したり、ほかの利用者の道具を傷つけたりする可能性もあります。
たとえば、風で飛ばされたテントやタープがほかの車や道具に当たる、借りている設備を誤って破損するといったケースが考えられます。
自分の持ち物だけでなく、周囲の人や施設へ損害を与えないよう、設営場所や道具の固定方法にも注意しましょう。
6-3.持ち物が壊れたり盗まれたりする
アウトドアでは、カメラやスマートフォン、釣り道具、キャンプ用品など、高価な物を持ち歩くこともあります。
転倒や雨によって持ち物が壊れたり、目を離した間に盗難に遭ったりする可能性もあります。
必要以上に高価な物を持ち込まない、貴重品は車内やテントに置きっぱなしにしないなど、基本的な防犯対策も忘れないようにしましょう。
7.万一に備えて保険の補償内容も確認しておこう
天気や装備などの準備とあわせて、万一の事故が起きたときにどのような補償を受けられるのかも確認しておくと安心です。新しい保険へ加入する前に、まずは普段加入している保険の内容を確認してみましょう。
7-1.すでに加入している保険で補償される場合もある
普段加入している傷害保険などで、自分自身のケガが補償される場合があります。また、自動車保険や火災保険などに個人賠償責任特約を付けていれば、誤って他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりしたときに補償を受けられる場合もあります。
クレジットカードに旅行保険が付帯しているケースもあるため、「アウトドアへ行くから新しく保険に入らなければ」と考える前に、現在どのような補償を持っているのか確認しておくとよいでしょう。
ただし、補償される事故や条件、保険金額は契約によって異なります。保険証券や契約者向けページなどで確認し、不明な点は保険会社や取扱代理店へ問い合わせておきましょう。
7-2.補償が足りない場合は国内旅行総合保険も選択肢
現在加入している保険を確認して、アウトドア中の事故への備えが足りないと感じる場合は、国内旅行総合保険を検討する方法もあります。
損保ジャパンの国内旅行総合保険では、国内旅行中のケガのほか、契約内容に応じて、他人に対する賠償責任、身の回り品の盗難・破損、遭難した際の捜索・救助費用などが補償されます。キャンプや釣り、登山などへ出かける際の備えとして利用することもできます。
ただし、アウトドアで行うすべての活動が同じように補償されるわけではありません。登山の方法や活動内容などによって補償条件が異なる場合があるため、加入する際は予定している活動が対象になるか確認することが大切です。
保険は「入っておけば安心」と考えるのではなく、自分がすでに持っている補償と、実際に行うアウトドアの内容を照らし合わせて、必要に応じて検討しましょう。

まとめ|準備をしてアウトドアを楽しもう
キャンプや釣り、登山では、天候の急変や転倒、道迷いなど、普段とは違うトラブルが起こることがあります。出発前には天気や現地の状況を確認し、必要な装備や緊急時の連絡手段を準備しておきましょう。
また、行き先や帰宅予定を家族などへ伝えておくことも大切です。スマートフォンが使えない状況も想定し、万一のときに困らない準備をしておくと安心です。
あわせて、普段加入している保険でどこまで補償されるのかも一度確認してみましょう。補償が不足している場合は、国内旅行総合保険などを検討する方法もあります。
「今の保険でアウトドア中の事故も補償されるのかわからない」「予定しているキャンプや釣り、登山にどのような備えが必要か知りたい」という場合は、ぜひ弊社へご相談ください。現在の補償内容や予定している活動を確認しながら、必要な備えをご案内いたします。
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